pvo不定期日記ver1.003
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20150827「zの螺旋」日比谷カタン/みとせのりこ/松本リョウスケ in 渋谷ラストワルツ

というわけで、いってまいりました。渋谷ラストワルツの「zの螺旋」。
ありそうで意外とあんまり無い、プロミュージシャンの手によるzabadakトリビュート企画。
初の企画ですのでどういった流れになるかとかはあんまり想像できないまま伺うことに。

 基本的には編成は曲によって変更はあるものの、それぞれのソロコーナーあわせて全員での演奏が多かったので、ほぼ全員でずっぱりといった形でした。サポートとして入っていたピアノの本間さん、ドラムスの渡部さん、ヴァイオリンの演奏が本当に気持ちよく華を添えてくださいました。がっつりと練りに練ったバンドの演奏というものも勿論素晴らしいのですが、初の企画、初顔合わせだからこそのある種のラフさもある演奏っていうのが、個人的には楽しかったり。これくらいの温度の演奏って、zabadakには合うと思っていて、zabadakトリビュートにはある意味相応しかったんでないかなというのも。

 カタンさん、みとせさんの音楽にはそれぞれ触れたことはありますが、松本リョウスケさんの曲は素直で心地よい曲が多くて新鮮でした。やたら間奏が自己主張してる曲もあって、そこらへん「z」だなっていうのもありましたがw
松本リョウスケさんの曲でのカタンさんは、サポートミュージシャン然とした職人らしさみたいなのが出てて、これも魅力的でした。
こういうカタンさんもまた聞きたい。
カタンさんもみとせさんも割と一ひねり二ひねり、どころか食わせ物度が高いセレクトをしがちなので、ギターを気持ちよく弾いて、また気持ちよく歌うっていう吉良さんらしさをある種引き継いでて、こう吉良度が高いのはある意味で松本さんなのかなぁと思いつつ。(自然大好き!な歌タイトルとか、そんな素直さが出てるところも含めつつw)
カタンさんと一緒に演奏した「カラーズ」や、全員演奏の「夢を見る方法」でのヴォーカルは、見事なハマリっぷりでした。「カラーズ」は吉良さん版の深い味わいとはまた違って、甘さがしっかり出ていて、松本さんならではなのではないかなと。この曲に関しては松本さん版のほうが好きかもしれません。


 みとせさんの曲に関しては割りといつも聞いてる曲も多かったのですが、バンドと違った味わいが出てこれもまたステキでした。
鬼こちとか定番曲でも疾走感のある曲はむしろこういう編成のほうが好きかも。
ヨルオトヒョウホンの吉良さん提供曲「ナハト」はなんと今回が初演奏!これを今回の編成にもってきたっていうのが素晴らしいです。本当にベストマッチ。本間さんのピアノが目立つ間奏のところが、zabadakらしい重さみたいなのが出てたりして編曲も素晴らしい!
初演の「窓」については、これはみとせのりこソロバンドみたいな形でがっつりかっちり練りこんで演奏するとめちゃかっちょいいんではないかなと思わせる曲でした。重たい演奏が似合う曲。「z」の遺伝子も確かに感じさせつつ、という。ちょっとベース入ってないと物足りないかなっていう感じはありつつ。

 zabadakカヴァーの「旅の途中」は、ちょっとみとせさんVoでは苦しそうかな、なんていうのも思ったり。こういう曲はむしろカタンさんかリョウスケさんがリードヴォーカルやるのがいいのかもしれません。みとせさんがやるならアレンジがらっとかえたほうがいいかなという印象。結構zabadak曲はヴォーカルを選ぶところがあると思ったり。(作曲者の吉良さんだと割りと大抵いけちゃったりはするんですが、それは作曲者だからこそかなというw)
みとせさんが歌うならどっちかっていうとはちみつ白書とかの可愛い曲が似合うのではないかなーと思ったり。あと男声ヴォーカル曲ではありますが、耽美さを全開の子安さんへの提供曲の「天空の底」とかも似合いそうだなと。是非次回があるならこのへんを聞いてみたいところです。

 日比谷カタンさんは企画/演奏両面の中心人物として八面六臂の活躍っていうかんじでした。自分を含めて個性の強い曲に対応してく姿が本当に頼もしい。本当にカタンさんが居なければ成り立たないよなぁという。プログレ度全開の大曲サカサモドキ続編も素晴らしかったんですが、語りにむしろ引き込まれてしまったというかw京極好きな人にはたまらんですよねああいうの。
先ほども書きましたけど、今回はカタンさんはソロよりは他の方の曲、あるいはzabadak曲でのバックでの演奏が気持ちよくて、ギタリストとして、或いはコーラスの魅力みたいなものを再認識した部分もあったり。キドキラカタンのようなセッションや、ゲスト参加の時みたいなのとはまた違った味わいだったと思います。
カタンさんは新譜を今回のピアノ本間さん、ドラムス渡部さんと一緒に作っているらしく、期待が高まります。豪華ゲストも予定されてるみたいですし、要チェック!!

 今回一番印象に残ったのは、アンコールのzabadakカヴァーの「遠い音楽」。この曲はzabadakの代表曲といってもいいくらいの曲なのですが、今回のカヴァーは今まで聞いたカヴァーの中で一番納得のいくものでした。いや、やっぱりこの曲ってシンプルな分、吉良さんのギターの音がないと、っていうのは思ってしまうのですよ。でも今回はそれを感じなかった。カタンさん、みとせさん、松本さんの音が上手い具合に重なって、吉良さんらしさみたいなのが溶け込んだのかな、なんて思っています。
いや、いまでも不思議なくらいに違和感を感じなかった。これを聞けただけでも来た甲斐があったというものです。

 ラストのラスト、吉良さん乱入でのイージーゴーイングは、改めて吉良さんの引っ張る力って凄いんだなぁ、ということを再認識。みんなで歌って盛り上がって終わりとなりました。本当に楽しかったー!速めに次回を期待したいところであります。


 全体としては楽しかったんですけど、PAがちょっと調子悪いっていうか全体的にバランスが悪くて聞きにくかったっていうのはあります。演奏がよかっただけに勿体無いかなっていうのはあるんですが、あんまり大所帯向けのハコではなさそうなのでやむをえないところなんでしょうか。

 終演後は感想をちょくちょく伝えたり、カタンさんに喜多さんとの演奏をお願いしてみたりもしましたw
(KKベストホラーズも是非聞いてみたいし、リラックスした喜多カタンなんていうのも聞いてみたいし、絡め手の絡め手ならみとせ喜多カタンも聞いてみたくはありつつ)





Zの螺旋
みとせのりこ(vo)、日比谷カタン(vo,g)、松本リョウスケ(vo,g)
菅野朝子(vln)
本間太郎(pf)
渡部正人(dr)




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