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宇宙の子供/谷山浩子

宇宙の子供宇宙の子供
(2003/09/17)
谷山浩子

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 長いキャリア(去年で35周年)を誇り独特の世界観を持った女性シンガーソングライター、谷山浩子の2003年作の30枚目のオリジナルアルバム。作詞は全曲彼女が担当。作曲は「ここにいるよ」(岩男潤子作曲)と「あそびにいこうよ!」(崎谷健次郎作曲)を除く全曲を。編曲は全曲を彼女自身と、長らく供に作品をつくりつづけてパートナーとして信頼のおける石井AQの合同名義で担当。
 ちなみに彼女作曲以外の2曲は岩男潤子のアルバム内に作詞提供で収録されている曲をカヴァーしたもの。他のアルバムにも曲提供をセルフカヴァーしたものが入っていたりします。


 谷山浩子といえば、癖のあるサウンドや曲によって表情をかえる、時には包み込み、時には恐れを抱かせるその歌声もさることながら、その作詞能力の高さがあげられるでしょう。時に幻想的であり、時に人を癒す。言葉遊びの面白さを含めたり、また物語として十分に成立したものもあり、兎も角ここまで言葉を効果的に扱うことができ、かつそれだけでなく曲と高水準で相乗効果を発揮できる詞が書ける人はそう多くないと思います。しかもますます今現在においても進化しているように感じますし。


 このアルバムの題名、「宇宙の子供」は、トラック1の8分以上に及ぶ大曲「よその子」の終盤に出てくるフレーズなのですが、この曲の絶望を得た上での希望や優しさの強さ、そして救いといったテーマは非常に壮大でこの曲からタイトルをとったのもわかろうというものです。
 二曲目の「きみはたんぽぽ」は「SORAMIMI」という曲の返答というか別視点からの物語ともいえます。向こうがせつなさであるなら、それを知っていてなお包み込むことしかできないつらさというか。
 「意味なしアリス」も谷山浩子の世界観炸裂のぶっとんだ詞と妖しげな曲調で構成された人気曲。アリスがこうなるとは(笑)
 バラエティ豊かでかつ独自の世界に染め抜かれた珠玉の曲がつづきますが、わたしとしてはラストの「神様」が一番忘れられない曲になりそうです。川上弘美の「神様」のラジオドラマで使われた主題歌なんですが、三拍子にのせられたその歌詞が心をうつというか、いつ聞いてもなけるんですよね。なんでかはわからないですけど。



宇宙の子供
谷山浩子

1.よその子
2.きみはたんぽぽ
3.意味なしアリス
4.わたしは淋しい水でできてる
5.卵
6.沙羅双樹
7.空に吊るされたあやつり人形
8.ここにいるよ
9.あそびにいこうよ!
10.花野(Instrumental)
11.神様
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